HERASHIBORI
へら絞り加工
試作・少量生産にも低コストで柔軟に対応。
燕三条地域で長年にわたって伝統的に行われてきた「へら絞り加工」。職人の高齢化や省力化の進展により、失われつつあるこの技術をミノル製作所は継承し、伝統的な技術を守りながら、現代のデザインや開発スピードのニーズに対応しています。
先行投資が安価で小ロットにも対応できるへら絞りの特長に加え、ミノル製作所は、試作における設計変更への素早い対応や、若い職人による新しい要望へのチャレンジ精神をさらなる強みにしています。
「ヘラ絞り加工」とは
旋盤にとりつけた円形の金属板を回転させながら “へら” と呼ばれる金属棒を押し当て、少しずつ変形させて型と同じ形状の回転体に仕上げる加工技術です。
試作・小ロットに強みを発揮
へら絞りとプレス加工を比較した表です。大ロットに適したプレス加工とは対照的にへら絞りは試作や小ロットの場合に強さを発揮します。
ミノル製作所のへら絞りが
選ばれる理由
◎鉄、ステンレスなどの一般的な材質から、加工が難しい銅や真鍮など幅広い材質の加工が可能。
◎小型・中型・大型のへら絞り機も完備しており、小さい物から大きな物まで試作・製造が可能。
◎若い職人よるチャレンジ精神と対応力で、過去実績が無い仕様にも柔軟に対応。
へら絞りの形状実績
当社の形状実績です。へら絞り加工でテーパー(先細り形状)も形作ることができます。
真鍮 t2.0
高さ 70mm
焼鈍3回/槌目/へら絞り加工
304 t1.2
高さ 120mm
焼鈍3回/へら絞り加工/スピニング仕上げ
真鍮 t1.5
高さ 160mm
焼鈍3回/へら絞り加工
銅 t1.2
高さ 108mm
焼鈍1回/へら絞り加工
チタン t0.8
高さ 52mm
焼鈍2回/へら絞り加工
304 t2.0
スピニング加工/研磨♯400
銅 t2.0
高さ 165mm
焼鈍6回/へら絞り加工
304 t1.0
高さ 65mm
へら絞り加工
へら絞り Q&A
へら絞りについて、お客様からよく寄せらせるご質問とその回答をご紹介いたします。掲載以外のご質問もお気軽にお問い合わせください。
Q.最低ロットは何個からですか?
A.1個から対応できます。試作品も同様に1個からお作りできます。
Q.どんな材質が加工できますか?
A.鉄、ステンレス、銅、真鍮、チタンなどは加工実績があります。その他の材質については直接お問い合わせください。
※ただし形状により形にできない場合もございます。予めご了承ください。
Q.どのくらいの厚みまで加工できますか?
A.加工形状や材質にもよりますが0.3~4.5mmまでの加工実績があります。
どのくらいの大きさまで加工できますか?
A.加工形状や材質にもよりますが、手のひらサイズおちょこから直径1mサイズのフライパンまでが加工範囲です。
Q.加工を依頼する際、金型(費用)は必要ですか?
A.加工する際は金型(費用)が必要です。ただし自社で保有する金型を応用して加工する場合は金型費用は不要です。見合う在型が無い場合は、新しく金型を作成する必要ございます。加工形状や材質にもよりますが、手のひらサイズおちょこから直径1mサイズのフライパンまでが加工範囲です。
Q.職人によって仕上がりにバラつきはないですか?
A.燕市品質管理制度(TSO)を取得し、バラつきが起きないよう、選定基準を設け、ダブルチェック体制をとっています。品質管理表も活用するなど、品質管理は徹底しております。